連鶴を普段作成されない方からよく受ける質問で
「連鶴を作るには、やっぱり和紙を使うのがいいんですか?」
という質問があります。
その答えはYesでもありNoでもあるかなと思っています。
素直にYesと言えない理由に、中学生の時の経験があります。
中学生の時の経験
連鶴が色々と折れるようになってきた頃、普段使っている紙はいわゆる教育折り紙だったので、綺麗な千代紙を使って綺麗な作品を作りたいと、当時のYaMaNeX少年は思いました。
そしてある日、お年玉を持ってたまにしか行けない東急ハンズに行って、1000円位の千代紙を買いました。
綺麗な千代紙を手にして、わくわくしながら家に帰り、家に着いたら興奮しながら一番柄が綺麗と思った紙で連鶴を作りました。
しかし…
いざ完成した作品を見ると、あれ?想像していたものと違う…
と思いました。
そう感じた理由として一番大きかったのは、紙の柄と折り鶴の形が喧嘩しているというんでしょうか、全体的にぼやけた印象を受けたんですね。
逆に、シンプルな花柄のある紙で作成した作品は綺麗にまとまったと思いました。
紙の柄
過去にサイトにアップロードした写真では
こちらの花菱が分かりやすいかなと思います。
色合いが可愛らしい柄の紙なんですが、花菱のような繊細な形のものだと、花菱紋のように並んでいる4羽の小鶴の形が見えにくくなってしまったんですよね。
なので、無地の紙で作り直したんです。
最初に使った紙も、大きい鶴の方はしっかりと見えているので、上に重なっている作品ではなく、例えば風車や呉竹等のような1羽1羽がよく見える形の作品でしたらまた印象が変わっていたかもしれません。
紙質
和紙にしか無い質感があって、それにより柔らかさ、愛おしさみたいな表現ができると思います。
しかし、現代社会では和紙に触れる機会が少なくなってしまいました。
こちら、作成した鶺鴒という作品のアップ写真なんですが、細い繊維が見えますでしょうか?
紙によりますが、普段よく手にする上質紙等と比べると柔らかく折り目も付きにくいと感じるかもしれません。
丈夫なものが多いので、切れにくいとは思いますが、その質感に慣れるまでは折りにくいと感じることもあるかもれません。
まとめ
長くなりましたが、まとめますと
- 和紙の質感は素敵、でも、和紙なら良いと盲信してはいけない
- 柄のある紙選びは意外と難しいが、考え過ぎは良くない、紙選びも楽しもう
- 和紙の質感は慣れましょう
- いろいろな紙で試して、自分が良いと思った作品は良い作品!
長文、最後までお付き合いいただきありがとうございました。